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【2021年】今年読んで良かった技術書 5 選

自分が今年 (2021 年) 読んで良かった技術書を 5 冊紹介します。

しっかり数えていないですが、100 冊以上読んだ上での 5 選になります。

※ 個人的に今年読んだだけで、ほとんど今年発売の書籍ではないです。

Python実践入門 ── 言語の力を引き出し、開発効率を高める

Python は今までなんとなく書いていたのですが、今年改めて勉強しようと何冊か本を読んでみました。

他の言語の経験がある程度ある人であれば、この書籍が発売も新しく、内容としてもとても良かったです。

Python を書く上で最低限しっておきたいことを一通りおさえられます。

Python でちょっとしたスクリプトを書いたり機械学習のちょっとしたコードを書く程度であればなんとなくの理解でもできますが、この本はそういった段階からもう一歩レベルアップできる内容になっています。

Python をなんとなく書いている、という方には是非一度読んでいただきたいおすすめの書籍です。

パーフェクト Ruby on Rails 【増補改訂版】

Ruby on Rails の勉強としてこちらを読みました。

パーフェクトシリーズらしく、ある程度の経験がある方が知りたいことがしっかりまとまっています。

Rails の概要は分かっている上で、より実践的なプラクティスを学ぶことができる内容です。

値オブジェクトやフォームオブジェクト、プレゼンターなど、Rails で活用できる設計パターンについても解説されていて、とても参考になります。

初心者向けではないですが、がっつり Rails を使っていくつもりの方にはおすすめです。

32ビットコンピュータをやさしく語る はじめて読む486

OS について学んでいたところ、前提として CPU の知識が必要だと感じたため、こちらの本を手に取りました。

はっきり言って、めちゃくちゃ良かったです。

内容としては、マシン語の概要などではなく、OS が利用している CPU の機能 (リングプロテクションなど) について非常に分かりやすく解説されています。

この本で解説されている内容は、OS を勉強する際の前提知識としてとても役立ちます。

OS について勉強しようとしている方に、是非読んでいただきたい一冊です。

ゼロからのOS自作入門

今年 IT 業界で最も話題になったであろう書籍です。

私は実際には OS を作っていないのですが、一通り読んだだけでも非常に勉強になりました。

何より、コードを見ながら OS の仕組みを追うことで、OS もただのプログラムに過ぎないということを理解できました。

説明も非常に平易で読みやすかったです。

来年は時間をとって OS 自作したいなと思っています。

詳解 Linuxカーネル 第3版

なんとなく憧れていた、1000 ページくらいある Linux カーネルの解説書です。

『はじめて読む486』や『ゼロからのOS自作入門』を先に読んでいたおかげで、それほど抵抗なく読めました。

一周では理解しきれないこともたくさんありますが、OS や Linux というものが怖くなくなったと感じます。

何よりこの本を読んだという満足感があります。

ここまで読めば Linux に詳しいと言えるかと思っていましたが、実はまだまだだということが分かったので、今後も精進します。

おわりに

以上、5 冊を紹介させていただきました。

他にも色々な本を読んだのですが、今年の個人的な収穫としては、

  • Python・Ruby・PHP・Go といった、メジャーながらあまりしっかり勉強していなかった言語について、改めて勉強した
  • OS (特に Linux カーネル) について、基本的な部分の理解を深められた

というのが大きいです。

来年は

  • CPU・OS・コンパイラの自作
  • XR (特に VR)

に力を入れたいと思っています。