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【予算 10 万】PC を自作するにあたって考えたこと【2021 年】

私は普段 MacBook を使っており、Linux などが使いたければ AWS などでインスタンスを立てていました。

そんな中、VR 系のサービスに興味を持ち、それらを楽しむためには Windows マシンが手元にあった方がいいということが分かりました。

せっかくの機会ということで PC を自作したので、その際に考えたことなどをまとめます。

やりたいこと

PC を用意して一番やりたいのは VR 系のサービスです。

「VRChat」や「NeosVR」といった VR SNS のようなサービスを楽しめることが一番の要件です。(特に NeosVR がやりたい)

他に思うところとしては、普段使いの M1 MacBook Pro と近いくらいサクサク動いてほしいです。

あと、できれば Windows 11 が動くといいなと思いました。

必要なスペック

以上を踏まえて、必要なスペックをまとめます。

NeosVR

NeosVR の Wiki からシステム要件を引用すると、以下の通りでした。

推奨: 64 ビットプロセッサとオペレーティングシステムが必要です OS: Windows 10 メモリー: 8 GB RAM グラフィック: NVIDIA GTX 1060 AMD RX 570 (equivalent or better) DirectX: Version 11 ネットワーク: ブロードバンドインターネット接続 ストレージ: 10 GB 利用可能

NeosVR ができれば、たぶん VRChat もできるだろうし、VTuber みたいなことがしたくなってもできるだろうと思うことにしました。

M1 MacBook Pro

13 インチ M1 MacBook Pro の最低スペックは以下の通りでした。

8コアCPU、8コアGPU、16コアNeural Engineを搭載したApple M1チップ 8GBユニファイドメモリ 256GB SSDストレージ¹ True Tone搭載13インチRetinaディスプレイ Magic Keyboard Touch BarとTouch ID 感圧タッチトラックパッド Thunderbolt / USB 4ポート x 2

Windows 11

最後に、Windows 11 も動くことですが、ちょっと調べただけでは要件がよく分かりませんでした。

新しめの CPU を使っておけばなんとかなるだろうということにして、あまり気にしないことにします。

自作 PC のトレンドなどのキャッチアップ

自作 PC に関する情報をキャッチアップするため、本を買うことにしました。

せっかくなので最近の本を 4 冊ほど見てみました。

それぞれどうだったかは こちら の記事にまとめています。

初心者向けに 1 冊おすすめするとすれば、『パソコン自作の教科書』がいいと思います。

自作の方針

さて、PC を自作すると一言で言っても、どのくらいつよつよマシンにするのかは予算などとの兼ね合いになります。

今回は「必要なスペックは満たしつつ、安くそこそこのものを作る。合計 10 万円くらいだといいな」という方針で考えていきます。

買い物リスト

では、PC のパーツを選んでいきます。

今回の要件では、最低限だと

  • CPU
  • メモリ
  • マザーボード
  • PC ケース
  • 電源ユニット
  • SSD
  • グラフィックボード
  • Windows

の 8 つを買えばよさそうです。

CPU

PC を自作する上で (自作じゃなくても)、トップクラスに重要なのは CPU です。

自作 PC で利用する CPU は大きく

  • Intel 製 (主に Core i◯ シリーズ)
  • AMD 製 (主に Ryzen シリーズ)

があります。

最近は Ryzen がコスパが良いと言われることが多いようですが、Intel の 1 世代前の CPU である「Core i5-10400」が、6 コア 12 スレッドで 2 万円程度と、なかなかコスパが良いようでした。

そこで今回は Core i5-10400 を買うことにしました。

CPU を選ぶ上でもう 1 点気にしたこととしては、グラフィックボードが故障したりしても使えるよう、GPU を内蔵しているタイプのものを購入することです。

Core i5-10400F は GPU が内蔵されていないので、Core i5-10400 を購入することにしました。

マザーボード

CPU とセットで選ぶべきはマザーボードです。

マザーボードは CPU に対応したものを選ぶ必要があります。

さらに、サイズも気にしたいところです。

マザーボードには ATX、Micro-ATX などのサイズがあり、それによって使えるケースのサイズも変わってきます。

今回はグラフィックボードも余裕で入るようにしたかったので、ATX 対応サイズのケースを買うつもりです。

そこで、マザーボードも ATX のサイズのものにすることにしました。

あとで書くように、各パーツは TSUKUMO のネットショップで購入することにしたので、TSUKUMO で安い順で検索して良さそうなものを探し…

ASRock の「H570 Phantom Gaming 4」に決めました。

CPU とセットで少し割引になっていましたが、それだと追加の保証がつけられなかったので、別々で買うことにしました。

税込でおよそ 13,000 円でした。

ちなみに、PC を組み立ててから WiFi が組み込まれていないことに気づきました。(有線で使うのでいいですが)

メモリ

※ 以後のパーツも、マザーボードと同じく TSUKUMO で安い順で検索して良さそうなものを探して決めています。

続いてメモリにです。

メモリはマザーボードとの対応に一応注意が必要です。

とはいえ最近は DDR4 という規格のものならだいたい大丈夫そうです。

聞くところによると、最近のゲームなどでは 8 GB では少し辛く、16 GB なら安心のようです。

NeosVR の推奨が 8GB ということもあるので、余裕を持たせて 8 GB × 2 を購入することにしました。

税込 9,000 くらいでした。

SSD

SSD の規格の種類はちょっと分かりにくかったですが、M.2 という形で、SATA ではなく NVMe で接続するものの方が高速で良さそうでした。

250 GB くらいあれば十分かなと思いましたが、500 GB であまり値段の変わらないものがあったので、これ にしました。

税込およそ 6,000 円でした。

グラフィックボード

グラフィックボードは知り合いが使っていないものを売ってくれるということだったので、ありがたく買わせていただくことにしました。

GTX 1080 のグラフィックボード です。

25,000 円でゆずっていただきました。(ありがとうございます!)

電源ユニット

グラフィックボードが決まったので、電源がどのくらい必要かが決まります。

上記のグラフィックボードは、

  • 最大 500 W
  • 補助電源は 8 pin × 2

ということなので、それを満たす電源ユニットを買う必要があります。

今回選んだ CPU とあわせて 650 W くらい対応していれば十分大丈夫だろうということで、適当に決めました。

一応、80 PLUS 認証が BRONZE といったあたりはチェックしました。

(ケースのサイズとの対応はケースを決めた際に確認しました)

税込およそ 6,000 円でした。

PC ケース

最後に、PC ケースです。

ケースは、今回選んだ

  • マザーボード (ATX)
  • グラフィックボード
  • 電源ユニット

などのサイズが入る中で、安さ重視で決めました。

なんとなく中が見えるものがいいなと思い、これ を選びました。

税込およそ 4,000 円でした。

なお、自作 PC の部品を選ぶ上では、マザーボードと電源ユニット、PC ケースをまとめた「ベアボーンキット」を購入する手もありますが、今回は別々で選びました。

Windows

パーツではないですが、Windows 10 Pro の DSP 版 (パーツと一緒に購入できる安価なバージョン) も購入しました。

税込 20,000 円くらいでした。

合計金額

以上のパーツなどに保証を少し追加でつけて、合計 105,000 円くらいで一通りそろいました!

買わなかったもの

何を買うか考えながら、買わなかった (買い忘れた) ものもあるので書いておきます。

CPU クーラー

まずは CPU クーラーです。

がっつり重たいゲームで遊んだりするなら買った方がいいのかもしれませんが、今回はとりあえず初期費用を抑える方針で、CPU に付属のものを使うことにしました。

必要あれば後日追加で購入しようと思います。

周辺機器

  • マウス
  • キーボード
  • ディスプレイ
  • 光学ドライブ

と言った周辺機器については、自宅にあるものを使うことにしました。

これらも必要あれば適宜追加で買うつもりです。

HDD は、必要になるようなデータが保存したくなったら、Google Drive なり Amazon S3 なりを使うつもりです。

工具

  • 静電気防止手袋
  • ラジオペンチ
  • エアダスター
  • グリス
  • グリスクリーナー
  • 結束バンド

といった工具もあるとよさそうですが、最初はドライバさえあれば組み立てられるので、必要になったタイミングで買うことにします。

買い忘れたもの

  • USB メモリ (OS インストール用)
  • LAN ケーブル
  • HDMI ケーブル

あたりは買っておけばよかったです。(追加で購入しました)

後日買うつもりのもの

PC を置くためのラック、Web カメラは、後日購入予定です。

また、当初の目的を果たすために重要な VR の HMD (ヘッドマウントディスプレイ) についても、後日購入予定です。

ネットショップ

さて、各種パーツは最終的に TSUKUMO で買うことにしたわけですが、どのネットショップで買うかも多少調べました。

有名どころとしては

  • TSUKUMO
  • パソコン工房
  • Amazon
  • ark
  • ドスパラ
  • ソフマップ
  • ワンズ

あたりがよく名前を挙げられるようです。

あまり調べてもキリがないので、いろんなサイトで評判が良かった TSUKUMO に決めました。

到着

注文から 2 日で、パーツ一式が届きました。

homebuilt-computer-parts.jpeg

組み立て

とりあえず組み立てて UEFI まで起動できたので、写真を載せておきます。

homebuilt-computer-uefi.jpeg

後々 Windows を入れて VR で遊ぶつもりですが、まずは Linux を入れて色々遊んでいくつもりです。