All Articles

仮想化技術の解説書 7 冊の紹介

2021 年現在、仮想化技術はもはや当然のように使われていますが、具体的にどういったものなのか、仕組みはどうなっているのかまでは知らないという方も少なくないのではないでしょうか。

この記事では、サーバ・ネットワーク・ストレージなどの仮想化について学べる書籍を紹介します。

おうちで学べる仮想化のきほん

サーバ仮想化、ネットワーク仮想化、ストレージ仮想化、クラウドといった仮想化技術の概要について書かれている書籍です。

技術者以外の方も読めるように書かれている書籍なので、とても平易な内容となっています。

「仮想化」実装の基礎知識

こちらもサーバ、ネットワーク、ストレージなどの仮想化技術全般の解説書です。

こちらの本は技術者向けで、サーバやネットワークについてある程度前提知識が必要です。

設計上の考慮点なども一通り解説されており、仮想化技術を全体的に学びたい際などにおすすめです。

ネットワーク仮想化~基礎からすっきりわかる入門書~

ネットワーク仮想化に特化した入門書です。

ネットワーク仮想化に関連する技術について、一通り解説されています。

OpenFlow のような少し高度なトピックについても、かなりのページを割いて書かれています。

KVM徹底入門 Linuxカーネル仮想化基盤構築ガイド

Linux カーネルに組み込まれている仮想化 OSS である KVM の解説書です。

準仮想化と完全仮想化といった仮想化技術の基本から始まり、KVM の具体的な使い方まで解説されています。

QEMU や libvirt、virt-manager など、KVM を使う際に知っておくべき要素の関連性などがとても分かりやすく、Web 上の情報で分かりにくい点をすんなり理解することができます。

2010 年発売のため具体的なコマンドなどの情報は古くなっていますが、KVM の概要をつかみたい際には非常におすすめです。

Xen徹底入門 第2版

Xen についての解説書です。

最近は KVM が使われることが多いと思いますが、Xen の解説書を何か 1 冊、ということであればこちらになります。

仮想化技術Xen-概念と内部構造

こちらも Xen の解説書ですが、タイトル通り、内部構造などが解説されています。

難易度は結構高く、前提としてメモリ管理やデバイスドライバなど、OS に関する知識がかなり求められます。

徹底攻略LPIC Level3 304教科書+問題集[Version 2.0]対応 徹底攻略シリーズ

LPIC 304 試験の教科書・問題集です。

LPIC 304 試験は、仮想化技術全般についての試験なので、仮想化技術をざっくり学びたい、という際に取得してみてもいいかもしれません。

HAProxy や keepalived、Pacemaker などを使った負荷分散クラスタ・フェイルオーバクラスタなどについても出題されます。

おわりに

以上、仮想化技術の解説書を紹介しました。

個人的には、仮想マシンについて学びたいのであれば、とりあえず『KVM徹底入門 Linuxカーネル仮想化基盤構築ガイド』がおすすめです。

なお、最近よく使われる仮想化技術の 1 つである Docker に関する書籍は こちら の記事にまとめているので、是非そちらも参照ください。