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コンピュータの基礎を学ぶ定番書籍「なぜシリーズ」

日経BP社の「なぜシリーズ」の書籍は、コンピュータの基礎知識を学ぶ際の定番で、プログラミングを学び始めた方、IT 関係の仕事につき始めた方によくオススメされます。

このシリーズは、「10年後も通用する基本を身につけよう」というキャッチフレーズのもと、コンピュータに関するなぜ、どうして、といった疑問を解消してくれます。

この記事では、そんな「なぜシリーズ」全 11 冊のうち、わたしが実際に読んでよかった 5 冊を紹介します。

プログラムはなぜ動くのか 第3版 知っておきたいプログラミングの基礎知識

「なぜシリーズ」の第 1 弾で、タイトル通り、プログラムがどのように動くのかを解説しています。

プログラムが CPU やメモリをどのように使っているのかや、Windows でプログラムが動く際の仕組みについて書かれています。

「なぜシリーズ」定番の 1 冊で、プログラミングなどの学び始めで多くの方にオススメされる書籍です。

「プログラムがどのように動いているのか」の知識がなくてもコードを書き始めることはできますが、CPU やメモリの使われ方が理解できてこそ、新たにできるようになることもあります。

そんな基礎知識をつけるための第一歩として非常にオススメの書籍で、2021 年 5 月に第 3 版が出たばかりなので、買うのにも丁度良いタイミングだと思います。

コンピュータはなぜ動くのか~知っておきたいハードウエア&ソフトウエアの基礎知識~

『プログラムはなぜ動くのか』と同じ方が著者の姉妹本です。

こちらの本では、「アルゴリズム」「オブジェクト指向」「データベース」「ネットワーク」「セキュリティ」といった、コンピュータ関係の仕組みを解説しています。

『プログラムはなぜ動くのか』と合わせて、コンピュータの基礎知識を学ぶ際によくオススメされます。

基本情報や応用情報の勉強をする際に、補助教材としてこの 2 冊を読むのもオススメです。

ネットワークはなぜつながるのか 第2版 知っておきたいTCP/IP、LAN、光ファイバの基礎知識

ネットワークの入門としてよくオススメされる書籍です。

Web サーバとブラウザのやりとりを深掘りしながら、ネットワークの仕組みを理解していく内容になっています。

ネットワークの仕組みは複雑なので、1 度読んだだけで理解するのは難しいかもしれませんが、何周か読むとネットワークの基礎知識がしっかり身につきます。

ネットワークの入門書については こちら の記事にもまとめています。

オブジェクト指向でなぜつくるのか 第3版 知っておきたいOOP、設計、アジャイル開発の基礎知識

「よく聞くけど実はあまり分かっていない」となりがちなオブジェクト指向について解説した書籍です。

プログラミングとしてのオブジェクト指向の話から、プログラミングにとどまらない考え方についても解説されています。

最後には、オブジェクト指向とよく対比される関数型についての解説もあります。

オブジェクト指向という単語が気になり、しっかり理解したいと思っている方にオススメです。

検索エンジンはなぜ見つけるのか

Google をはじめとする検索エンジンの仕組みを解説している書籍です。

ここまでに紹介した 4 冊が「なぜシリーズ」で特に定番ですが、個人的にはこの本もかなりオススメです。

きっかけがないと学ぶ機会のない検索エンジンの仕組みですが、IT エンジニアであれば概要は知っておきたいところです。

この 1 冊を読めば、検索エンジンの仕組みの概要をしっかりおさえることができます。

ほか 6 冊

「なぜシリーズ」には、ここまで紹介した以外にも 6 冊の書籍があります。

興味を持った方はぜひ手にとってみてください。

おわりに

最近ではプログラミングの入門についてはたくさんの情報が得られるようになり、プログラミング自体は学習しやすくなってきたと思います。

「なぜシリーズ」は、なんとなくプログラムが書けるレベルから、仕組みを理解して書けるレベルにスキルアップする第一歩としてぴったりです。

また、コンピュータの原理について学ぶ上では、数学や物理学的な知識が役立つこともあります。

数学・物理学などの話題を平易に解説した「講談社のブルーバックスシリーズ」のうち、IT エンジニアの方におすすめのものを こちら の記事にまとめていますので、是非こちらも参照ください。